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天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも
753年に安倍仲麿が詠んだ歌。
仲麿(仲麻呂)は阿倍比羅夫の孫。比羅夫は越国守や大宰帥を務めた。
安倍氏は大彦の子孫と伝わる(異説あり)。
あまのはら
→高天原(海人の原) →神々の時代(寿命が長い仁徳[16]まで)
ふりさけみれば
→振り裂けみれば →振り裂けるように終わってみれば
かすが
→春日和珥氏(忍熊王討伐・両面宿儺討伐を行った和珥武振熊の子孫)
なる
→成る →成りあがる
みかさのやまにいでしつき
→三笠山(奈良盆地の北東。のち768年に春日大社が西麓に造営)に出る月
奈良盆地の南東にある三輪山は神々の時代から続く太陽信仰で、日の出を拝む。
祭神の大物主は丹波勢。丹波の末裔が忍熊王。
両面宿儺は飛騨山脈東西の海神族。東は青海氏、西は尾張連。
春日和珥氏の正当性を否定する歌では?
和珥氏は紛れもない孝昭[5]の後裔であると、現在は考えている。
孝昭[5]は海神族であり、正当なヤマトの大王である。