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なんとなく地図を眺めて、科野の戸隠神社に九頭龍社を見つけ、思いだした。
子どものころ行ったことがある。
そして同行の大人から、ここに祀られている九頭龍大神は八千矛に殺された奴奈川姫の夫ではないか、という私説を聞いたと思う。
糸魚川市 奴奈川姫の伝説 奴奈川姫伝説その1(『西頚城郡の伝説』より) 10.市野々(いちのの)の地名
奴奈川姫の夫は松本の豪族であったが、大国主命との間に争を生じた。豪族は福来口で戦い、敗けて逃げ、姫川を渡り、中山峠に困り、濁川(にごりがわ)の谷に沿うて、市野々に上って来た。登り切って、後を望み見た所が、今の「覗戸(のぞきど)」である。大国主命に追いつめられ、首を斬られてしまった。後祀られたのが今の「大将軍社」である。
豪族の駒は、尚奥へ逃げ込み、遂に石になってしまった。今根知村(現在糸魚川市根知地区)字梶山の向いの黒い絶壁に、白い馬の形となっている。その山も「駒ヶ嶽」といわれるようになった。
戸隠神社 戸隠神社について 九頭龍社
ご鎮座の年月不詳ですが、天手力雄命が奉斎される以前に地主神として奉斎され、心願成就の御神徳高く特別なる信仰を集め、また古来より水の神、雨乞いの神、虫歯の神、縁結びの神として尊信されています。
戸隠神社宝物館 常設展示 戸隠信仰の変遷をたどる 一 九頭龍大神
奧社の九頭龍大神は九頭一尾鬼とか九頭龍権現とか言われてきましたが、戸隠山を神とする九頭龍信仰が、戸隠信仰の根底にあると思われます。江戸時代には水の神、農業の神として東日本を中心に戸隠講が広まりました。
八千矛を素戔嗚と同一視しなければ、この私説は成り立たない。
自説のルーツを発見した気がする。