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前回の要点:
日本海を航行した科野安曇氏が八岐大蛇であり、草薙剱の所有者。
八岐大蛇退治は逐降の原因。
時系列を逆転させて美談に転換したのは、山陰出雲に受け入れてもらうため。素戔嗚を山陰出雲に関連づけることで翡翠の産地を隠匿した。
前回の要点:
丹生川上の祭祀で使用した土器の原料を採取したところの地名「埴安」は、武埴安彦を暗示するキーワード。
武埴安彦討伐と国見岳八十梟帥討伐と逐降は、同一の事変を描いている。
大彦=神武=高皇産霊
武埴安彦=国見岳八十梟帥=大国主(※)
大物主=八千矛=素戔嗚(※)
倭迹迹日百襲姫=奴奈川姫=稚日女
(※武埴安彦=国見岳八十梟帥と八千矛=素戔嗚は同一と云えるが、登場するエピソードの主旨が異なるため分割した。)
大物主は、越前素戔嗚を祖として丹波大己貴を後裔とする地方勢力。
天岩戸日食は158年の日入帯食であり、阿波国の天磐戸神社が原作の舞台。
前回の要点:
神武は高皇産霊。国見岳八十梟帥は大国主。
越前の丹生山地と国見岳は素戔嗚ゆかりの地。
素戔嗚の狼藉が原因で神退った稚日女は、高志と瀬戸内をむすぶ経路(琵琶湖・淀川)を活動域にしていた息長氏に縁がある。
天岩戸で諸神が講じた策と、丹生川上で神武が行った祭祀は、天香山と真坂樹が共通する。天香山は弥彦神社祭神の名でもある。
前回の要点:
誓約で生まれた五男神は瀬戸内を含む交易路を指し、宇佐ー対馬間の三女神と合わせ、鉄ていや玉石を流通する大陸との交易路を表す。
鍛冶技術を携え入植した淡路勢は、翡翠の産地である久比岐勢と交流していた。
これより前、伊勢に入植していた饒速日勢は、同じく翡翠の産地である越前東部から東海に入植した尾張勢と交流をもち、畿内に強い影響力を得た。
神武東征の物語は吉野巡幸をもって一区切りとする。続く国見岳からは新章に入る。
前回の要点:
誓約で生まれた三女神は、宇佐と対馬をむすぶ交易路を司る。
素戔嗚は、狗邪韓国を象徴する。